ミミズの土を作る職人になると決めた日

2023/11/03

どうも、大麻を育てるニューヨーカーことケイ(@chill_5000)です。1ヶ月ほど結婚ビザやらファームのことやらバタバタが続いており、更新できませんでした。申し訳です。

記事にしたいネタはいっぱいあるのですが、まずは数日前にタイ嫁が今後販売する際の原価コストを計算したら「まだ下げれるんじゃない？」と言い始めたので会議をした結果、まず下げるとしたら前までやってた”ミミズの土作り”を再開するのが一番良いのではという意見でまとまった。

ミミズの土は「ミミズの土ってどんな肥料なのか初心者でもわかるように説明してみた」の記事でも書いたけど栄養素高いので追肥でも使えるし、野菜や果物やハーブ育てる際の元肥として使うことも出来るから自分もミミズの土を作るのにお金を払うのは躊躇しない。しかも、値段を聞くと2000Bで100kg分の牛餌とミミズが買えるらしいから即決でOKを出したら、「今から行こう！」ということで急遽車で1時間半かけてミミズの土を作ってる農家へ行くことになった。

たまに出てくる行動力が高いタイ嫁の登場だ。

ミミズの土を作る職人になると決めた日

パタヤにはミミズの土を作ってる農家はゼロで、ラヨーンまで行くと1件だけあって、今回はその農場に行った。車内でどんな農家か色々聞いていると、彼らは自分たちで野菜も作りながら栽培する際の元肥でミミズの土を作って使っていたので、このミミズの土をFacebookで販売したところ話題になって遠いところから1000kg以上買いにくるお客さんもいるとか。

そんなことを聞くとワクワクするけど、目の前は人が通らなそうな道の奥にどんどん入っていくタイ嫁。こんな場所にあるのか？と思っていると開けた場所に出て、目の前に大きなタイっぽい平家があった。この家らしく、タイ嫁が電話をするがオーナーは電話には出なくて、どうするのか横顔を眺めてたら知らないお婆さんが車の横に来た。話を聞くとオーナーのお母さんらしく、娘は今外出中だから私が対応するとのことで大きな門が開いたが、犬がたくさんいて外に出るのがガチで怖かった。狂犬病の注射を打ってないのもあって狂犬病持ちの犬かもとビビる自分に対してタイ嫁は躊躇なく自ら触りにいく姿を見てコイツはタイ人だなって思った。

何に吠えてるかわからない犬たちの動きに注意しながら奥に進むと、農家っぽい光景が広がってた。なんの野菜を育ててるのか気になって聞くと彼らはムーガタやサラダなど色々な種類のレタスを作っているらしい。

自分たちが作ったミミズの土は一部の野菜でしか使ってないらしく、他は腐葉土や藻を元肥にして使っているらしい。この藻を見るとカエル1000匹を思い出すから元肥として使うのが想像つかんけど、もしかしたらコスパ良い肥料になるかもしれないから後日調べたいと思う。いやー、農家に来るとそこならではの知恵が色々聞けるから面白いね。

色々感心しているとタイ嫁が何か手に持っとる。何か聞くと猫がこの植物の根っこ部分が”またたび”みたいな効果があるらしく、お婆ちゃんが雑草だから持ってってことで家にいるガンジャ（猫）へのプレゼントに持って帰るとガシガシ引っこ抜いてた。

ミミズの土とご対面

一通り農場をグルっと回って、お目当てのミミズの土とご対面！この積み上げた容器を見るのが懐かしい…3ヶ月前は自分の家にも積み上がってたやつと同じだ。そんな懐かしい思い出に浸ってると後ろに置いてあったミミズの土作りに必要な”牛糞”の説明をし始めた。

牛糞と言っても何を食べたかでミミズが作る土のクオリティーも変わってくるから何を与えるかは超大切。家から距離もあるってことで１回で何kg買おうか悩んでるとタイ嫁とお婆さんがよくわからない機械をいじり始めた。

オーガニックの良い牛糞だけでミミズの土を作ってる農家さんに作り方を色々聞きに行ったんだけど、タイ嫁がミミズと土を振り分ける機械を見て「欲しい!!」と言ってますがお金ないので手動でやろな #20万以上するけど本当かよ pic.twitter.com/eYH69vHWNV

— Kei | 大麻を育てるニューヨーカー (@chill_5000) November 2, 2023

ジーと見てると急に回り始めて、その筒の中にミミズが入った土を入れ始めた。しばらくするとミミズと土とまだ完成してない牛糞に仕分けが始まった。これは便利だけどこの機械は60000B（約24万円）もするらしく、タイ嫁が欲しそうにしてたけどどうせ自分が仕分け作業やるんだからいりません。

最後に実際に作ってるミミズの土を触ったけどフワフアの良い土だった。しかも、中にいるミミズが太い！話を聞くと色によって暑さに弱い、強いがあるらしいが暑さに強いミミズが多いらしい。あとどれくらい増えるか聞いたら100匹買ったら1年で余裕で1000匹以上になるとのことだったので気合い入れないと。

とりあえず3ヶ月で使う土の量を考えて100kg買った。

ミミズが分解してくれる時間を考えると半年くらい時間はかかるかもしれないけど、今回はミミズ増やすのとゼロからの工程を理解して、慣れるまで練習ってことで100kg+牛糞100kgを1700B(約6800円)で購入。次回からは牛糞だけでいいから1000B(約4000円）に下がるから1kg10B（約40円）でミミズの土が作れるってことか。普段は1kg25B(約100円）で買ってるのを考えると良いではないですか。

「よーし、ミミズの土職人になるか！」って気合いを入れて車で1時間半かけて帰宅したんだけど疲れから全く動けず。そんな自分を横目に動き出すタイ嫁。そして、15分後には完成して外に放置されたミミズの土たち。はい、ここからが自分の仕事です。土のケースを綺麗に拭いて、１つずつ大麻の管理部屋に運んで、後片付けとゴミ捨てをして終わり。

タイ嫁の気合いがどれだけ続くか不透明すぎるから自分が気合い入れてミミズの土作りをする気持ちで取り組みますが、二人三脚で一緒にミミズの土職人になってくれるなら嬉しい。だけど、現実はそんなに甘くないので自分が勉強して、ゼロから良いミミズの土が作れるように取り組みます。